2016年2月7日日曜日

正師を得ざれば


ノーベル賞受賞者の大村智さんがテレビ対談されているのを拝見しました。 魅力的な方ですね。大村さんが本当にすごいのは、化学者としての偉業だけでなく、ビジネスでも成功を収めたことです。北里研究所に新しい生命を与え、ご本人も資産を形成した(恐らく)。ノーベル賞受賞瞬間のインタビューでご自宅の玄関が映りました。素敵なお宅です。特に、門から玄関に続く石畳が素晴らしいと思いました。

「正師を得ざれば、学ばざるに如かず」(道元禅師) 

「正しい先生に出会わなければ学ばないほうがましだ」という事です。

大村さんは、「自己研鑽なしには人を指導・育成する立場にはなれない」と、自らが学び行動する姿勢を崩しません。経営者としては、経営とは人材育成が柱になっているということを確信しておられる。人とのつながりを大切にできる人でもある。人一倍の努力を重ねてきたことは言うまでもないのでしょうが、世界中の研究者との交流が大村さんに想定以上の成果をもたらしてくれました。

ノーベル賞受賞後の記者会見で大村さんは後藤新平の言葉を紹介されていました。「金を残すは下、事業を残すは中、人を残すは上と明治期の政治家、後藤新平が言っているように、いい人を多く残すことだ」。

大村さんとまでは行かなくても、そういった志の先生が1人でも増えてもらいたいものです。

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