2013年11月19日火曜日

義理を通す ~ グローバルに通用するファンダメンタル

アメリカで仕事をしていた時、仲間にアメリカ海軍や海兵隊の将校出身者が混じっていました。 7年間将校として駆逐艦に乗って湾岸に行っていた友人もいます。 アメリカ人の立派な人に共通することの一つが「義理」の「義」であることは、間違いないと思います。 

欧米でも日本でも、もしかしたら殆どの国で共通することかも知れません。 下の記事では、「義」を「duty」と訳していますが、たぶん、「sense of obligation」 のほうがニュアンス的にあっていると思います。 新渡戸稲造さんが『武士道』の冒頭で、全ての基底にあるのは「義」だと言っています。 義理を欠くということは、卑怯者だと言う事です

最近の日本では、義理なんて言葉は聞かなくなりました。

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日本人の母に教え込まれた「義理」 日系初の米太平洋艦隊司令官 ハリー・ハリス海軍大将(57)

2013.11.18 21:56
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ハリー・ハリス米太平洋艦隊司令官=18日、東京・広尾のニュー山王ホテル(田北真樹子撮影)
「こんにちは。はじめまして」
18日に都内のホテルで行われた記者会見の冒頭。ややぎこちない感じで日本語を口にした。先月16日に太平洋艦隊司令官に就任後、海外メディアとの初めての会見は自分が生まれた日本で行われた。日系人初の米海軍大将でもある。
父は第二次世界大戦にも従軍した米海軍の軍人で、母は神戸市出身の日本人。1958年に米国に移り、南部テネシー、フロリダ両州で育った。
遊び相手の父親や祖父の中には、大戦で旧日本軍と戦った人もいた。日本語をあまり話せないのも、「息子を環境になじませようとした母が、日本語を教えなかったからだ」という。少年には難しい環境だったに違いないが、「母のおかげで乗り越えられた」と振り返る。
その母に幼少の頃から教えこまれた価値観は「義理(duty)」。「6、7歳の子供が理解するにはとても重い概念だった」と話す。父が軍人だったこともあり、「国民は国家が必要とするときに奉仕する」ことを当然とする姿勢を身につけ、高校時代に海軍を目指すことを決意した。
米軍の主要ポストにはヒスパニック系やアフリカ系米国人などが就任してきた。「多様性が米国を強くする。この点を潜在的な敵対国にも、友好国にも分かってもらいたい」。時折、人懐こい表情が浮かぶ。
好きな本は、大戦前に日本人外交官と結婚し、日米の平和の懸け橋になることを目指した米国人女性の著作「太陽にかける橋(邦題)」。悲劇を繰り返さないとの強い思いが伝わってきた。(田北真樹子)

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