2024年7月22日月曜日

ちゃんと生きて、きれいに死ぬ

早朝の井の頭公園



「ちゃんと生きなかったら、きれいに死ねない」松田優作さんの死が転機に。原田美枝子さんインタビュー

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(毎日が発見ネット 2023.8.25)

私はいつも「年を取るってロクなもんじゃない」と言っていますが、良い点もホンの少しだけあります。それは若い時に興味が無かったり理解できなかった日本の古典とか宗教が少しばかり分かった気になることです。

原田さんは65歳になるんですね。人間65歳になると、何となく落ち着かず夏休みの最終週の子供の気持ちになってきます。川下りでそろそろ滝つぼの存在に気づきはじめる頃です。夏休みはいつ終わるか分かっていますが、滝つぼはいつやってくるのか分からない。突然やってきて真っ逆さまに落ちる。それでおしまい。

誰が言ったのか忘れましたが、「立派に費やされた人生には幸福な死が訪れる」というのがあります。幸福の議論は盛んなようですが、それらは全て生きている間、つまり滝つぼが意識にない間のハウツーであり死ぬ事との向き合い方は教えてくれないのです。
  
私はこれまで人生を10年単位で考えてきましたが、高齢者になると5年単位でゴールから逆算して計画を立てることが賢明だと思います。決して100歳まで生きようと思うことじゃない。
  
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2024年7月17日水曜日

トランプのランニングメイト J.D.Vance


トランプが J.D.Vance をランニングメイト(副大統領候補)として選んだ理由を考察することは、アメリカを理解する上で重要なことです。それは反知性主義の象徴だからです。日本は自分らの運命がかかっているのに、ちゃんと解説できる知識人は殆どいません。

日本にはアメリカやアメリカの「反知性主義」に対する誤解がある。分かり易く言えば「反知性主義」は日本の政治家の世襲のようなものです。お金を持ってる者だけが有名な大学に行き重要なポストに就きそれが世襲されることを嫌います。これはキャピタルゲインで金持ちだけが更に金持ちになることとも共通性があると思います。実際TOP1%の所得は全アメリカの所得の95%に等しい。自由な社会の前提は自己規律、つまり道徳なのです。今後のアメリカは自らが信じて来た自由との闘いになるでしょう。

いくつか大事なことがあります。第一にアメリカは平等を求めてイギリスから逃げてきた人たちが作った国であることです。だから平等という価値観が非常に強い。二つ目は、反知性主義というのは知性を攻撃しているのではなく、知性の権威で不当に利益を上げていないか(知性と権力の結びつき)をチェックしようという主義のことです。三つ目を挙げるとすると、リーダーとは自分の知性と権威に対して常に自己反省が出来るか否や(integrity)がポイントなのです。だとすると、今のアメリカはすでに原点に戻るのが不可能なくらい壊れてしまっているのではないでしょうか?

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