今朝の武蔵野の空
好奇心がないのは子供の頃でも大人になってからでも良くないですね。
好奇心は想像力を起動しますし、想像力があってこそ創意工夫ができるのです。即ちイノベーティブになれるということです。大企業がイノベーション、イノベーションと声高にスローガンを叫ぶのは少しばかり滑稽に感じます。企業は成熟するにつれて大企業病に罹っていきます。「WHY」を追求するのではなく「HOW」に長けたものが評価されトップにのぼり、社内の99%がHOW型の、つまり、全社的にイノベーターとは真逆の均質化された金太郎飴体質になっていくのです。
他者と接触する以前に、自信と自尊心(self-esteem)も必要だろうし、信念や情熱も不可欠です。 それらが前提となり好奇心をもって奇傑非常の士に交わる(一風変わった優れた人と交流する)ことです。
好奇心を封印したコモディティ化された人生なんて面白くないと思いませんか?
奇傑非常の士に交はる/吉田松陰
奇傑非常の士に交はる/吉田松陰
大凡(おおよそ)士(し)君子(くんし)の事を成(な)すは、志気(しき)何如(いかん)に在(あ)るのみ。志を立つるは奇傑(きけつ)非常(ひじょう)の士に交(まじ)はるに在り、気を養ふは名山(めいざん)大川(たいせん)を跋渉(ばっしょう)するに在り。安政五年正月二十三日「*児玉士常の九国・四国に遊ぶを送る敍」
【訳】
だいたい、心ある立派な人が物事を行う時には、意気込みがどのような状態にあるかだけによる。志を立てる方法は、特に優れた、会い難い人物に接することにある。やる気を起こす方法は、有名な山や川などを巡り歩くことにある。
*長州藩士児玉吉次郎。松陰の門人。
*長州藩士児玉吉次郎。松陰の門人。
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