チャーリーの生き方はいかに?
最近、日本でMBAのようなビジネス学校が流行っていると聞きました。
アメリカで、MBAの費用対効果に大きな疑問が出始めたのが1990年代の後半だったと思います。 同時に、MBAなど知識を詰め込むよりも、自分で実行して経験を積み重ねCapitalize(資本化)する能力や忍耐力がより重要だと言われ出したのです。 日本とはほぼ15年のギャップがあります。
流行っているという日本のMBAプログラムを受講するのは20代30代のビジネスマンが中心だそうです。 一つの会社で限られた範囲の仕事を長年続けると他の仕事ができなくなる、だから、若いうちにもっと広い範囲の知識を習得しておこうということです。 危機意識という意味で良い傾向だと思います。 MBAで教わるファイナンスも人生の設計も危機管理という意味で同じことなのです。
ここからは、余計なことを一つ。
MBAプログラムで知識を得てコンサルティング・ビジネスに転職しようとしている人も多くいると聞きました。
コンサルタントの仕事は、クライアントの話をじっくり聞き、重要な意思決定に外部の客観的な立場で寄り添うことであり、決して「これが正解です!」とMBAの知識を提示することではありません。 世界情勢を見ていると、ビジネスの世界も益々動的(dynamic)になってきています。 短期的な思考や行動は時代の波に翻弄されるだけで結果につながらないものです。 昨年末から年初にかけて世界で起こった事件を見ているだけでも、今年はどうなるのか専門家でさえ想像もつかないのです。
私はもう手遅れですが、20代30代の人たちには、教育じゃなく日本の文化に根差した教養を身につけてもらいたいと思います。 みなさん賢い、教育は十分に足りています。 これからは、一人一人の生き方が問われる時代になるのです。
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