8月の中国メディアも醜いですが、日本も甲乙つけがたい。 朝から車の中でAMラジオを聴いていたら、その局の解説委員が落ち着いた声で、昭和の戦争や靖国神社に関して堂々と全く嘘の解説をしていました。 TV番組が酷いことは分かっていましたが、AMラジオって、もしかしたら更に凄いことになっているのかも知れないと恐ろしくなりました。
靖国神社は、欧米では「War Shrine」と呼ばれています。
アメリカ人と仕事をしていると、靖国のことが話題になることがあります(相手が親しい仕事仲間の場合に限りますが)。 原爆の話題と同様に、日本人であれば、自分の考えをまとめておいたほうがいいと思います。 私は特に宗教心が強いという訳でもなく、左右両翼のどちらかを守っているという訳でもありません。
靖国神社は、戦死した日本人兵士の “RE-UNION” の場。
私はこのように説明しています。 原爆も含めて日本がかかわった過去の出来事に関しては、コメントできるようにしておいたほうがいいと思います。 欧米のビジネスパーソンは、自分の国を愛さない人は基本的には信用しません。
ハル・ノートを突き付けられて、1941年12月8日に日本は太平洋戦争を始めてしまいました(真珠湾が奇襲でなかったことは、ハル長官の自伝などから明らかになっています)。 責任は、時の政府(東條首相と内閣)にありました。 東条内閣にもっと交渉能力があれば、全く違った展開になっていたのだろうと思います。 会田雄次は、「日本人は全員が優秀な係長だ」と言いましたが、リーダーになってしまった東條さんは、極めて優秀なスーパー係長だったと思います(東京裁判では大変立派でした)。
A級戦犯というのは東京裁判によるものだから、靖国の英霊とは全く関係がないのです。 特に、中国や韓国に言われるような問題ではありません。 要するに、日本国内における、国民全体の気持ちが一つにまとまっていないから、他国に揺さぶられるだけのことなのです(アメリカ軍の占領政策のおかげなのですが)。
平和への祈りだけじゃ戦争はなくならない(憲法9条:Article 9 も同様)。 戦争は政治家が初めて政治家が終わらせるものです(軍人だったマッカーサーは、朝鮮戦争でそのことに気づいたのでしょうね)。 今の日本の場合、自分の意志で戦争を始めるような人が選挙で選ばれて政治家になる可能性はないと思います。 非武装中立を声高に主張する日本人がいますが、そういった人たちは日本人を全く信用していないのだろうと思います。 恐らく、日本人じゃないのでしょう。
こういった話をアメリカ人とする状況は、大抵がホテルのバーでお酒が入っているのですが、これまで殴り合いの喧嘩になったことはありません。 参考にして頂けたら幸甚です。
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