トウモロコシも種を蒔いて4週間たちました。成長に合わせて肥料を追肥するタイミングが重要だそうです。人間と同じですね。
アメリカの教育は日本よりも大きな問題を抱えているかもしれません。
しかし、基本的な教育理念って、割としっかりとしているような気がします。
①赤ん坊から9歳くらいまで → 人間になる訓練、社会性を養う 。
②14歳くらいまで → 基本的な学力をつける。読み書きソロバンのたぐい。
③14歳 → 人間(自己)形成の期間。子供が試行錯誤を繰り返しながら自分の価値観を養う期間。
学問や研究が好きであれば、大学院から博士課程に進む選択をすればいい(それまでは③の期間の継続)。
ビジネスの世界を目指すならばビジネススクールがある。勉強が嫌いで素行が悪ければ受け皿として軍隊がある。エリート軍人を目指すならばウェストポイント(陸軍)やアナポリス(海軍)など士官学校に行く。軍隊で士官を経験して企業に転身したり、コンサルタントになる人もいる。
日本では「アメリカの高校・大学の数学のレベルは低い」という意見があります。実際、ビジネススクールの統一試験GMATの数学は日本の中学生レベルかも知れません。しかし、それには①②③の理由があるのだと思います。
日本は、②の期間が十分な思考も本人の意志決定もなく受験システムになる(ベルトコンベアで運ばれる)。③の期間が無い、又は少ない。少なくともバランスが悪い。これを断ち切らないと日本の社会(会社)は変わらない。
いくら新入社員教育として研修を行っても、表層的なテクニックばかりで創造性豊かなデザインができるようにはならない。DX(デジタルトランスフォーメーション)と声高に叫んでみても難しい。日本の教育では大人になるまでに「観(VISION)」が形成されないからです。
私は教育者ではありませんが、自分が生きてきた日本を振り返ると「教育とは何か?」を考えてしまいます。
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