2014年6月4日水曜日

きれいな空気を吸い、安全な水を飲む

真の改革者か、それとも紅衛兵の復活か?

上海に行ってきました。 胸が痛くなるほど大気汚染が酷い。

中国の環境破壊は深刻な状況をこえて、人類滅亡寸前まで来ていると思います。 環境技術移転なんて悠長なことを考えるポイントはとっくの昔に過ぎています(恐らく20年くらい前に)。

対中ODAには円借款と無償援助、技術協力の3種類があります。 1979年から2006年までに日本政府が提供を約束した対中円借款の総額は32000億円。 対中円借款は終わったのですが、無償援助と技術協力は継続中だそうです。 私は、中国側に危機意識と強力な主体性が見られない場合は、いくら技術協力しても無意味だと思います。 そもそも、環境技術の移転をしても地道に実践する努力を怠ったから今のようになったのです。

① 森林の消失
② 農村の貧困化
③ 都市への集中 ⇒ スラム化

これら3つの連鎖、そして、これらの根幹に人間と自然の共生を真剣に考える姿勢の欠如があるのでしょう。 これは人間があくまでも利己的で傲慢だという証拠です。 

今回、上海の浦東国際空港の到着ロビーには、外国企業の広告に代わり至る所に習近平国家主席のスローガンである『中国の夢』が目につきます。 全てのことを後回しにしても、「きれいな空気を吸い、安全な水を飲むこと」に集中して欲しい。

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