2015年9月29日火曜日

改めて思う、教育って恐ろしい

習近平主席と基文国連事務総長(Xinhua Press)

今、NYに世界各国の首脳が集まっています。 中国の習近平国家主席、ロシアのプーチン大統領、フランスのオランド大統領、イギリスのキャメロン首相、イランのロウハニ大統領、インドのモディ首相、韓国の朴槿恵大統領 等々。 シリアのアサドさんはいませんね、、、、。

最近、日本で凶悪な強盗殺人事件が増えたような気がしませんか? 犯人は自分よりも強いものからは奪おうとしません。 大抵の場合、盗みやすい者から盗み、自分より弱い者を殺すのです。

アメリカは南北戦争によって無理矢理 「United States of America」 という統一国家をつくりました。 日本だって、明治維新から中央政府が有無を言わせず強引に国家を建設しました(会津戦争や西南戦争を経て)。 昭和に入り軍国主義主流の時、つまり、「天皇無くして国家なし」の流れの中で、美濃部さんが天皇機関説を出してきて、「国家無くして天皇なし」といって天皇を国家元首とし、「国家」をトップに置きました。 

戦前の日本においては、軍国主義という大きな間違いはあったけど、国家意識はあったのです。

今の日本って、国を意識するのは、恐らくスポーツの国際大会の時くらいでしょう。 それでも「国」であって、「国家」には至らない。 国家はあくまでも「悪」というイメージなのです。 憲法9条や国連があれば平和であるという迷信、国家を否定しながらグローバリゼーションを叫ぶ考えの浅薄さ。  

要するに、平和も国家も国民が努力してつくるものだという認識が足りない、自己防衛の感覚がない。 やはり、長年続く教育って恐ろしいですね。

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2015年9月20日日曜日

ニーチェと国会前デモ

ひよこ豆(ガルバンゾ)のオリーブオイルサラダは美味しい!

最近、ニーチェが気になっていました。 そうしたら、新聞のコラムにニーチェが出てきました。 

情熱的な精神状態に入ってしまうと、一人になって頭を冷やすことなんてできません。 自立してない、つまり、個としての考えがないから、声高に叫ぶスローガン(ラップのリズム?)に身を任せるのが心地よいのかも知れません。

ニーチェは、一人ぼっちになって迷路の中を進んでいくこと、身の回りだけでなく遠くまで見渡せる眼を持つこと、新しい音楽を聞き分ける耳を持つこと、これらの事が意志の力であり、大切なことだと言っています。 福沢諭吉のようでもあり、小林秀雄のようでもあります。

【産経抄】
9月19日
 
哲学者、ニーチェはこう喝破している。「狂気は個人にあっては稀有(けう)なことである。しかし、集団・党派・民族・時代にあっては通例である」。安全保障関連法案をめぐるここ数日の国会の与野党攻防などを眺めていて、この警句を思い浮かべた。

 ▼集団心理(群集心理)という言葉がある。集団の中で人は他者に引きずられやすくなり、暴力的で狂気じみた行いにも疑問を感じなくなる。それが大規模となれば、魔女狩りや暴動、公開処刑、虐殺へとつながりかねないから恐ろしい。

 ▼参院平和安全法制特別委員会での安保法案採決時の与野党「肉弾戦」には、目をそむけたくなった。民主党参院幹部は「(不測の)軍事衝突みたいなものだ」と語るが、「平和」を掲げていたはずの議員らが、最後は当たり前のように腕力に訴える姿にむなしさを覚えた。

 ▼安保法案の参院特別委採決時には複数のけが人が出たが、一部メディアが新しい民主主義だともてはやす国会前デモも、暴力とは無縁ではない。警察関係者によると、7月15日から9月17日までに公務執行妨害や暴行の現行犯で逮捕されたデモ参加者は24人に上る。

(以下 省略)

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2015年9月14日月曜日

礼儀のない社会


「国家存続の要件は礼儀である」と言ったのは荀子(中国戦国時代の思想家)です。

今の日本は卑怯で臆病で、更に、礼儀がなくなったと思うことが多々あります。 荀子は「集団がうまく機能するためには、規律・秩序が確立していなければならない。 それは礼儀によってこそ可能となる」と言っています。 また、「集団を構成し社会を営む能力をもつところに、人間のもつ他の動物とは違った優秀性がある」とも言っています。 


これは、明治19年に福沢諭吉が「教育の要点は、人生を豊かにし、あらゆる心身の能力を鍛錬し、鳥や獣の世界から出来る限り遠いところに進歩させることである」と言っていることと同じです。 つまり、人間の賢いか愚かかは、鳥や獣からの距離の遠近にあるというのです。

色々と問題はありましたが、これまでの日本の良さと言うのは、幾ばくか礼儀があったことだと思います。


先週のことです。

総武線やメトロ東西線が乗り入れて始発駅となるJR三鷹駅では「整列­乗車・一端ドア閉め」を行っています。 最近ではラッシュ時に電車に乗ることはほぼないのですが、先週は混雑する時間帯に三鷹から四ッ谷まで行くことになりました。 中央線快速は混雑するので、時間に余裕のある私はいつも各駅停車の総武線です。

乗車客は3列に並び、1本後の始発電車を待つ客はその左に3列に並び、2本後の始発電車を­待つ客はさらにその左に3列に並びます。 到着した折り返し電車のドアが開いても、駅員や車掌が全員の降車を確認するまで乗車す­ることができません。 再度ドアが開くと待っていた客が斜め前方のドアに進み、いっせいに乗り込み、醜い席の争奪戦が始まります。 そして­後の始発電車を待つ人の列が右に移動するのです。

私は前から2番目、左には手押し車を支えに立っているおばあさんがいました。 電車が滑り込み、ドアが開き一端ドア閉めが終わりドアが開きます。 一斉に3列に並んだ乗車客が斜め前のドアに進みます。 私はおばあさんの様子をみて、必要であれば手伝ってあげようと思っていたので席の争奪戦のことは考えていませんでした。 すると、私の後ろの若い女性がスマホを片手に後ろから私を押しのけ前に出て、おばあさんには全く無関心に車内に飛び込み席に座りました。 おばあさんは手押し車を電車に乗せることに苦労しているので、私は手伝ってあげたのですが、周りの人たちは誰も関心を示さなかった。 スマホの女性は席に座ってスマホの画面にくぎ付けです。

本日の結論ですが、日本も、人間の本性は悪であるという「性悪説」をベースに、教育を含む様々な仕組みを変更する時かも知れません。

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2015年9月9日水曜日

つけまつける

習近平



胡錦濤

中国の抗日70周年パレードは凄かったですねぇ。 国会議事堂前に集まっている人たちは、どう思ったのでしょう?

私が注目するのは、第一汽車製造の中国製リムジン「紅旗」です。 胡錦濤が乗っている紅旗は、習さんの紅旗と同じように見えますが、どうでしょう? (ただし、胡錦濤さんは習近平と違って、ちゃんと右手で敬礼しています! 習さんは左手で敬礼しました)。


最新型の紅旗のヘッドライトはかわいいのです。 つけまつげをつけているようで、きゃりーぱみゅぱみゅの「つけまつける」を思い出してしまいました。










ibgの中国人コンサルタントもそうですが、中国の若い人の見方は実に冷静で、日中両国のリーダーたちの本質を見抜いています。 中国に媚びへつらうだけの日本の政治家は評価されないのです。 恐らく、アジアの他の国も同じでしょう。 EUもアメリカもアジアも、強いリーダーの不在が世界を混沌とした状況にしているのだと思います。

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