2014年5月31日土曜日

意欲のある人を何とかする

ただ単に個性や多様性を求めても結果はでない

人は考え方(精神的な物)を変えることは難しい。「臨機応変な対応」は日本人が最も苦手とすることの一つだと思います。

子供の頃から染みついた思考の方向は容易に変えられません。 そして、自分の意見とは全く違う思考に接すると拒絶反応を起こします(バカの壁)。 日本の教育システムや社会が、知識やスキルを重視するのは、思考のぶつかり合いなんて面倒だし不安だからかも知れません。 会社組織を考えた場合、標準化して人を代替可能なコモディティ(モノ)と位置付けると、管理職は仕事が楽になります。

日本人の組織は以下のような傾向が強い。
  1. 優秀だと言われる人が上司ばかりを見て部下の人物理解力と評価能力に欠けること。
  2. 優秀だと言われる人が自己認識に欠け、コミュニケーションを通じて相手を共感させることが下手だということ。
どういった組織でも志を持って意欲のある人を何とかすることが急務です。 優秀だと言われている上司が、コンフリクトを避けることがトップの役割だと考えていたらどうしましょう?

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2014年5月27日火曜日

ガラスが空から降ってきた

上海の街を歩いていたら、ガラスが空から降ってきた。











ビルの外壁のガラスの修復作業のようですが、ビルの下には特に「作業中」を知らせるサインの類は出ていませんでした。 まぁ、普段の光景でしょうね。

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2014年5月25日日曜日

いい塩梅に仕上がるか?


今年は、小梅が手に入ったので、小梅の梅干しに挑戦。
いい塩梅(あんばい)に自然と伝統が表現できるか?

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2014年5月21日水曜日

小学校で習ったこと

福岡市立 H小学校

九州は博多、小学校5年6年の担任は矢野キヨ先生でした。 こまっしゃくれた私は、特別先生と仲が良かった訳ではありません。 小学校の頃から学校とは自主的に距離を置いていたのです。 しかし、この矢野キヨ先生が仰ったことで、今でも覚えていることがあります。  

保身ためならどげん卑怯なこつってよか、戦争せんためならどれほど臆病になっちよかなんて思っちゃいかんとよ。 男らしゅーなか!」。 

矢野しぇんしぇいは博多のご出身、防人の血が流れていたのでしょうか、、、。 

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140518/t10014530601000.html (先日のNHK日曜討論「集団的自衛権」)

三島由紀夫は、「命より大切な価値とは?」を問うて自刃しました。  保守するべき価値がない場合、人間ってどこまでも卑怯になり臆病になるのでしょう。

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2014年5月16日金曜日

時代小説で学べること

『鎌倉河岸捕物控』と『酔いどれ小籐次留書』 シリーズ全巻

今から何十年も前、池波正太郎の時代小説に夢中になった時期がありました。 池波さんの小説はシリーズを通して出てくる登場人物が魅力的で、江戸時代の庶民の生活が生き生きと描かれています。 そして、池波さんの美意識が、小説の至る所に散りばめられています。

池波さん以降、もう何十年も時代小説から遠ざかっていたのですが、佐伯泰英という作家に出会いました。 佐伯さんの作品は構成が非常に良く考えられたエンターテイメントです。 池波さん同様に登場人物が魅力的で個性的です。 最近(平成)の創作なので、池波さんの時代小説とほぼ同じ時期の江戸が舞台になっているにもかかわらず、現代の様々な社会問題も江戸にタイムスリップさせて描かれています。 例えば、アルツハイマーになった老人を長屋のみんなで協力して面倒を看るとか(コミュニティのセイフティ―ネット)。 

『鎌倉河岸捕物控』というシリーズがあります。 学生さんや若いビジネスパーソンにお薦めです。

十手持ちの宗五郎親分と親分の下にあつまる多くの手先が大小さまざまな事件を解決していく物語です。 経験豊かな大人でリーダーである宗五郎親分が、若い手先をよく観察しながら一人一人の技術や個性を生かしながら人材を育成して行くのです。 宗五郎親分は決してスーパーヒーローではないのですが、思慮深いユーモアのセンスがある大人のリーダーなのです。 若い悩み多き手下たちの青春グラフィティと、それを見守る宗五郎親分や老舗の酒問屋「豊島屋」の主人である清蔵さんたち大人との掛け合いも参考になると思います。

エンパワーメント、コーチング/カウンセリング、リーダーシップ、、、、MBAで教わるようなことがいっぱい出てきますよ。

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2014年5月10日土曜日

Win-Win の関係

ibgの新入社員教育のスライドから

売る側は、商品を高く売りたい。 買う側は出来るだけ安く買いたい。 価格は双方が納得する価格で折り合うのです。 もし、売る側がニセモノを本物と言って売ったり、買う側が不当なクレームをつけて損害賠償を請求したりすると、2者の関係は Win-Win ではなくなるのです。

Win-Win の関係が構築できない相手とは、出来る限り近づかないほうがいい。 特に我々のような零細企業にとって重要です。 大企業の覇権主義に翻弄され、会社は潰れてしまいますから。 

国家間も同じことですよね? 

長期的に有効な関係を築く意志があるならば、Win-Win じゃないといけません。 オバマさんはre-balancing と言っているようですが、日本こそ re-balance すべきですね。

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2014年5月6日火曜日

リーダーシップと憲法改正

会田雄次
1916年、京都生まれ。京都大学名誉教授。1997年9月17日没。

リーダーに求められる資質というのは、時代や環境とともに変化し、時代によって異なるタイプのリーダーが出現するものです。

これは、会田雄次さんがビルマ戦線でイギリス軍捕虜となり、1947年に復員するまでの捕虜体験を基に書かれた『アーロン収容所』(1962年)のテーマでもあります。 勝っている時のリーダー、敗走中のリーダー、捕虜になった時のリーダー、イギリス軍のリーダーと日本軍のリーダーの比較が書かれているのですが、会田さんの実体験だから、非常に説得力があります(『アーロン収容所』は中央公論から文庫本で復刻されています)。

日本では、一般的に先生に言われたことに忠実で、効率よく多くの科目を勉強して暗記する能力に長けた人が指導者になります。 日本の教育システムや企業の入社試験では、平均して優秀な人を選択することに主眼が置かれています。 独創性があって個性が強い人は、新入社員教育にも不適で、特定の企業カラーに染めるのに手間がかかるので敬遠されます。 大企業が盛んにダイバーシティなんて言っていますが、根本から矛盾があるのです。

敗戦後30~40年ほどは、日本企業と日本の教育システムは合致していたのです。 それらは、日本を取り巻いていた当時の世界情勢や日本のポジショニングの中でのみ可能だった。 しかし、世界の勢力図はこの20~30年で大きく変わりました。 これまでのやり方で子供たちを教育し、これまで通りのスペックのリーダーを育成しても、先が見え難い今の時代には合っていないのです。 国家や組織全体を崩壊に導く恐れがあります。 いつか来た道じゃないですか?

憲法記念日、テレビで知識人と言われる人たちが憲法議論をしていました。 リーダーシップ論と重なる部分があると感じました。 『時代は変わる』のです。 憲法は改正じゃなくて、一旦廃棄処分にしなきゃ。

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2014年5月1日木曜日

貧した結果、鈍した?

どうやっても食べていける日本 ~ 本日は自家製豚肉ラーメン

どんなに能力や徳がある人でも、日々の生活に困るような状態では、その才能を発揮できず性格も卑しくなるというのが、皆様ご存じ、「貧すれば鈍する」です。 

一方、仕事のプレッシャーも限定的で、クビの心配がない状態、つまり、過度な保護の下に置かれた場合、それでも鈍するでしょう。 

やはり、大事なことは、貧でも富でもどちらになっても、柔軟性をもって適応していく強い精神力mentally tough)が必要だと思います。 人生、色々ありますからねぇ。

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