2014年6月27日金曜日

プロフェッショナルの極意

プロフェッショナルじゃない自家製焼きそば

政治家の先生は、英語では”Law Maker”とも言われます。 法律を作る訳ですよ。 そして、我々の税金を使うプロフェッショナルのはずです。 国民や東京都民は国政や地方行政を彼らにアウトソースしているのです。

もっと、プロフェッショナルを自覚して仕事をしてもらいたい。

ピーター・ドラッカーは、多くのマネジメント(経営)の本を出しています。 マネジャーになる前には代表的なものは読んでおいたほうがいいと思います。 私も参考にしましたし、若い人たちに薦めてきました。 自分のマネジメントスタイルを確立するためのベンチマークになるからです。 

ドラッカーの著書は、日本で氾濫するビジネスのハウツーものとは内容を異にします。 それは、ドラッカーは人間の生き方や働き方の意味を繰り返し言及している点です。 これは、新渡戸稲造が『武士道』で言った「克己」ということだろうと私は理解しています。 つまり、最後は克己、自分をコントロールすると言う事です。 本質は、自らをマネジメントすると言う事です。 自分をコントロールできないのに、他者をマネージするなんて有りえないでしょう。

嘆かわしいことですが、政治家もビジネスパーソンもプロフェッショナルがいなくなった。

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2014年6月23日月曜日

永遠に愚かで幼稚なままか?

トリミング前のチャーリー

19世紀、欧米列強の東アジアへの進出は、自国の強大な軍事力とアジアに対する優越感がもたらしたことは間違いないと思います。 イギリスの過度な傲慢さもあったのでしょう。 国内の支配力が弱体化していた清国は、アヘン戦争でイギリスの餌食となりました。 現在の中国国家主席である習近平さんが「中国の夢」を声高に叫ぶのは、今でも悔しいからでしょうね。

日本は、鎖国により200年以上の遅れをとっていたにも関わらず、清国ほど完膚なきまで打ちのめされませんでした。 アヘン戦争の情報を知っていたこともあるかも知れません。 しかし、それよりも、「武士道」という武士の矜持まで失っていなかった、否、武士の矜持たるものが、商人や農民にも一定の影響力を及ぼしていたことが大きな原因だろうと思います。

これらのことを上手に思い出さないと、日本はこのまま愚かで幼稚なままでしょう。

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2014年6月16日月曜日

正義とは勇気を伴う決断の力である


新渡戸稲造 『武士道』の第3章は、武士が守るべき最も厳格な教えとして「義」(rectitude or justice)について説明しています。

「義」とは敢為堅忍(かんいけんにん)の精神、つまり、実行力と忍耐力がともに備わっている精神だ(the spirit of daring and bearing)と言っています。 そして、敢為堅忍の精神が無い場合は、卑怯者であると断定するのです。

我々の受けてきた日本の“戦後民主主義教育”は、「武士の実務的な勇敢さや合理的な判断力」と「精神修養として胆力を鍛えること」の両方ともゼロリセットしたのではないでしょうか? または、意図的にゼロリセットさせられたと言うべきか、、、。

人生の半分を武士として生きた福沢諭吉が「人間交際(じんかんこうさい)」といった意味は、コンフリクトを前提として、破滅的な状況に陥ることを避ける方法を提言したような気がします。 戦争を避けようとするのは当然のことです。 しかし、最初に戦争は絶対にしないと宣言した場合、嘘八百であろうが恫喝した相手の思うつぼです。

僅かに残っているアメリカの良心は、リーダーとしてのオバマ大統領のこういった無責任を責めているのだろうと思います。 まぁ、よその国はさておき、我が国は今の世界情勢の中で自ら自衛権の放棄を宣言したらどうなるでしょう?

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2014年6月13日金曜日

父の日

  Beer makes you smarter It made bud wiser


まだ間に合う、いつでも間に合う父の日のギフト!

子供は多くの場合、父親の生き方のように育っていきますね。 ビジネス・スクールや有識者の言う事じゃなくて、「親の生き方」って、人生においてかなり影響力があると思います。

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2014年6月6日金曜日

カルチャーとテクニックの混同


今年も例年通りのラインアップ。 大葉、バジル、香菜、パセリ、唐辛子。 キッチンへ直結、パスタからエスニックなタイ料理まで、秋まで楽しめます。

育てるということはいい。 個性のあるハーブの成長を見るのはいい。  

「果樹を栽培して、いい実を結ばせる。 それが culture だ。 つまり果樹の素質なり個性なりを育てて、これを発揮させる事が、cultivate である自然を材料とする個性を無視した加工は technique であって、culture ではない」(小林秀雄 『私の人生観』 昭和24年)。

日本の学校教育は、いつまでたっても cultivate でなく、 technique の加工ですね。 

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2014年6月4日水曜日

きれいな空気を吸い、安全な水を飲む

真の改革者か、それとも紅衛兵の復活か?

上海に行ってきました。 胸が痛くなるほど大気汚染が酷い。

中国の環境破壊は深刻な状況をこえて、人類滅亡寸前まで来ていると思います。 環境技術移転なんて悠長なことを考えるポイントはとっくの昔に過ぎています(恐らく20年くらい前に)。

対中ODAには円借款と無償援助、技術協力の3種類があります。 1979年から2006年までに日本政府が提供を約束した対中円借款の総額は32000億円。 対中円借款は終わったのですが、無償援助と技術協力は継続中だそうです。 私は、中国側に危機意識と強力な主体性が見られない場合は、いくら技術協力しても無意味だと思います。 そもそも、環境技術の移転をしても地道に実践する努力を怠ったから今のようになったのです。

① 森林の消失
② 農村の貧困化
③ 都市への集中 ⇒ スラム化

これら3つの連鎖、そして、これらの根幹に人間と自然の共生を真剣に考える姿勢の欠如があるのでしょう。 これは人間があくまでも利己的で傲慢だという証拠です。 

今回、上海の浦東国際空港の到着ロビーには、外国企業の広告に代わり至る所に習近平国家主席のスローガンである『中国の夢』が目につきます。 全てのことを後回しにしても、「きれいな空気を吸い、安全な水を飲むこと」に集中して欲しい。

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